物部自動車工業 店主の日記 普段着の文章

京都市西京区で車検整備の認証工場の店主です.趣味や思いつきを書いています.

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  1. 命は大切ですかと問えば

読む アサリ、ワカメ、ウナギ…相次ぐ国産偽装の主犯は業者でなく「安いニッポン」

アサリ、ワカメ、ウナギ…相次ぐ国産偽装の主犯は業者でなく「安いニッポン」
窪田順生:ノンフィクションライター
https://diamond.jp/articles/-/296524?page=5


「筆者には消費者が「安さ」をこれまで以上に強く求めるようになった「安いニッポン」の弊害もあるのではないか」とある。

食品偽装の主因は安さを求めすぎることにあると、記事では書いている。スーパーにで、商品が今までより高かった時、原材料が高くなっているからしょうがないなぁとは考えずに、安いスーパーを探しに行くということが問題だということだ。
多分、当たり前じゃないかと思う人がほとんどだと思う。
ただ、こういった行動の結果、比較して高いスーパーの売り上げは下がり、従業員の給料が減る、もしくはリストラになる。
その従業員はお金が無いので、消費者の一人として、安いスーパーを求める。
つまりは世の中に巡るお金の総量が減る。結果、多くの人が貧困になる、つまり、私たちの購買活動が貧困化を産み出すのだということだ。

日本の貧困化はそういう多くの人の購買活動にあるということだ。つまりは、ちょっと高くなっても買うよという人が増えれば、というか、それでしか、日本の経済社会は立ち戻らない。これが10年前なら、それじゃ、私、ちょっと高いけれど買うよと言う一定数の人たちもいただろうけれど、いまはいないのじゃないか。
自力で出来る人の層がかなり薄くなった今、どうすればいいかというと、消費税を無くすとか、お金を配るくらいしかないのかなと思ったりするのだけれど、あまりそういう状況にはなりそうにはないと考える。
それを実現せしめるには、国民の多くが怒りを持って、消費税を無くせ、政府に金を出せと意志をしめさなきゃならないのだけれど、多分、それは無いだろうと考える。
香港デモが盛り上がった原因の一つに通識教育があった。一つの問題について議論を尽くすという教育があったからこそ、人は怒るということが出来たのだと思う。この国にはそういう教育はほぼ無いと言ってもいいのではと私は思っている。
また、久野収は、理よりも利で動くこの国の人を嘆いたけれど、怒るということは、当然のことながら、矢面に立たねばならず、それは明らかに「損」なのである。
だから、理よりも利を取る人たちが多くであるこの国では、自分の損になるようなことは誰もしないのだ。
私もぐずぐず書くだけでしないのだ。
あぁ、やんなっちゃうな