晩御飯をいただきながら、テレビを見る。
私は会員でもなんでもないので、入ったこともなければ、買い物をしたこともない。それに、コストコに対してなかなかに批判的な人間でもある
PB商品、とっても安くてお得ですという話。
確かに財布の中身と相談すれば、安くて量が多いのがありがたい。ただ、人間の食べる量は無限ではない、だから、コストコでお肉を買い、同時に商店街の精肉店でお肉を買うわけではない。よほどの事情がない限り、商店街の精肉店には行かなくなるだろう。
コストコの利益は、従業員の給料やいうらかの費用以外は地元に落ちることはない。商店街でなにか買えば、そのお金の地元に残る率は、コストコより多く、その地元に残るだろう。
その地域が豊かであるかどうかは、その地域にどれだけのすぐに使うことのできる現金が存在するかでわかる。
つまりは、コストコで買い物をすることで、コストコでしか買い物できない、言い換えれば割高のものを買うことが可能な層が減っていくことを意味している。
はっきり言えば、コストコで、もちろん、業務スーパーもそうだけれど買い物をするということは、自らを貧乏にしていくということだ。
別に買い物をするなと言うつもりはない、ただ、わからずに貧乏になって行くよりも、あぁ、こういう仕組みで私は階段を下りて行っているのだということを、いじわるに気づかせてやろうという年寄りの嫌味である。